ガラスコーティング剤は、大きく撥水タイプと親水タイプの2種類に分けることができます。どちらも美しい輝きと艶、耐久性の高さなどは同じですが、雨が降ったときのボディの状態に違いがあります。撥水タイプは雨が降ると水玉ができて、コロコロと流れ落ちます。そのためボディについた汚れも一緒に洗い流す効果が高く、コーティングをした効果を実感を得やすいというメリットがあります。ただ、水玉にはレンズ作用があるため、ボディの表面にイオンデポジットやウォータースポットと呼ばれる雨染みが発生しやすくなります。これに対して親水タイプは、雨が降っても水玉ができません。水滴が塗装面に馴染み、大きな水の塊となってじわっと流れていきます。レンズ作用による雨染みができないのと、汚れを絡めとりながら流れ落ちていくので、自浄効果は撥水タイプよりも上で、雨が降る度にクルマは綺麗になっていきます。屋外駐車の方は親水タイプがおすすめです。ただ雨の日に水玉ができないので、コーティングをした実感がやや低くなってしまうかもしれません。撥水タイプも親水タイプも価格は同じで、施工方法も変わりません。どちらが良いとは言い難く、好みの問題となるでしょう。